以前の記事で、私が20歳のときに胃潰瘍・十二指腸潰瘍になり、最終的に緊急手術を受けた体験を書きました。
手術を受けるまでのことも大変でしたが、今回はその続きです。
「胃潰瘍で手術をした後、入院生活はどんな感じだったのか?」
について、覚えている範囲で書いてみたいと思います。
もうかなり昔のことなので、入院日数や食事の細かい順番など、正確に覚えていない部分もあります。
そのため、この記事は医学的な解説ではなく、あくまで私自身の体験談として読んでいただければと思います。
緊急手術後、そのまま入院生活へ
私は胃潰瘍・十二指腸潰瘍を長い間放置してしまい、最終的に緊急手術を受けることになりました。
手術については別の記事でも書いていますが、当時は今のような小さな傷で済む手術ではなく、お腹を切る手術でした。
そのため、手術が終わったからすぐに普通の生活に戻れるわけではありません。
ここからしばらく入院生活が続きました。
手術後は起き上がるだけでも大変だった
手術後に大変だったことで、今でもよく覚えているのが、
寝ている状態から体を起こすことです。
お腹を切っているので、起き上がろうとすると当然お腹に力が入ります。
普段なら何も考えずにできる「ベッドから起き上がる」という動作が、とても大変でした。
寝返りをしたり、上半身を起こしたりするだけでも、お腹を使っているんだということを、このとき初めて実感した気がします。
手術前には考えたこともありませんでした。
約1週間は点滴。トイレにも行けなかった
手術後しばらくは、普通に食事をすることもできませんでした。
記憶では、1週間ほど点滴で過ごしていたと思います。
また、自分でトイレに行くこともできませんでした。
尿を出すための管が入っていて、ベッドで過ごしていました。
この管がとても気持ち悪くて、「早く自分でトイレに行きたい」とずっと思っていました。
そして、当たり前にできていたことができなくなると、普段の生活がどれだけ幸せだったのかを思い知らされました。
今考えると1週間程度なのですが、普通に歩いたり、食事をしたり、トイレに行ったりできない状態では、とても長く感じた記憶があります。
歩けるようになったのは1週間ほど経ってから
正確な日数までは覚えていませんが、歩けるようになったのは、手術から1週間ほど経ってからだったと思います。
最初のころは、そもそもベッドから起き上がること自体が大変です。
そこから少しずつ体を起こせるようになり、ようやく歩けるようになりました。
普段は「歩ける」ということを特別なことだとは思いません。
でも、しばらく寝た状態で過ごしていると、自分で立って歩けることだけでもうれしかった記憶があります。
ようやく食事開始。最初はおかゆ
そして、楽しみだったのが食事です。
しばらく点滴だったので、ようやく食べられるようになったときはうれしかったです。
ただし、いきなり普通の食事が出てくるわけではありません。
最初はおかゆでした。
細かい順番はもう覚えていませんが、8分がゆ、5分がゆ、3分がゆ……というような感じで、少しずつ普通の食事に近づいていった記憶があります。
※このあたりは昔の記憶なので、実際の順番や内容とは違っている可能性があります。
とにかくマクドナルドが食べたかった
入院中の食事は、当然ですが薄味が基本でした。
体のことを考えれば当たり前なのですが、毎日そういう食事をしていると、だんだん味の濃いものが食べたくなってきます。
当時の私は、
「早くマクドナルドが食べたい!」
と思っていました。
ハンバーガーやポテトのようなものが、とにかく食べたかった記憶があります。
今振り返ると、手術をしてまだ入院しているのに何を考えているんだと思いますが(笑)、食欲が戻ってきたという意味では、元気になってきた証拠だったのかもしれません。
2~3週間ほどで退院
私の場合は、確か2~3週間ほどで退院できたと思います。
これも正確な日数は覚えていません。
退院後は、意外なほど普通の生活に戻れました。
食事についても、ずっと特別なものを食べ続けていたという記憶はなく、しばらくすると普通に食べたいものを食べていたと思います。
もちろん、これはあくまで私の場合です。
病気の状態や手術の方法、治療内容によって退院までの期間や退院後の食事は違うと思いますので、実際の治療中は医師の指示に従ってください。
退院後、一番うれしかったこと
退院してしばらく経ったある日、ふと気づいたことがあります。
「あれ?お腹がすいているのに痛くない。」
それまでの私は、空腹になるとお腹が痛くなる状態が続いていました。
何か食べると少し楽になる。
そして、またお腹がすいてくると痛くなる。
そんな状態が長く続いていたので、いつの間にかそれが当たり前になっていたのだと思います。
ところが、手術をして退院してからは違いました。
お腹がすいても痛くない。
そのとき、
「これが普通なんだ!」
と感動したことを今でも覚えています。
手術後は起き上がることも大変でした。
歩くこともできず、トイレにも行けず、食べたいものも食べられませんでした。
でも退院して、普通に歩いて、普通に食事をして、お腹がすいても痛くない。
今振り返ると、この「普通」に戻れたことが一番うれしかったのかもしれません。
胃潰瘍・十二指腸潰瘍を経験して思うこと
私は若かったこともあり、当時は「まさか自分がそんな大きな病気になっているとは」と思っていませんでした。
お腹が痛くても、何か食べれば少し楽になる。
だから、そのままにしてしまいました。
結果的に私は緊急手術を受けることになりました。
もちろん、腹痛の原因がすべて胃潰瘍や十二指腸潰瘍というわけではありません。
ただ、痛みが続いているのに「そのうち治るだろう」と長期間放置するのはおすすめできません。
気になる症状が続いている場合は、自己判断だけで済ませず、医療機関で相談してください。
胃潰瘍・十二指腸潰瘍では、腹痛などの症状がみられることがあり、出血や穿孔などの合併症につながる場合もあります。症状や治療については、医療機関に相談してください。
参考:NIDDK「Peptic Ulcers」
まとめ
今回は、胃潰瘍・十二指腸潰瘍で緊急手術を受けた後の入院生活について、私の経験を書きました。
手術後しばらくは起き上がることさえ大変で、点滴をしながらベッドで過ごし、少しずつ歩けるようになり、おかゆから食事を再開しました。
そして2~3週間ほどで退院。
その後、私が一番うれしかったのは、豪華な食事を食べられたことでも、自由に外へ出られたことでもありません。
「お腹がすいても痛くない」ことでした。
当たり前のことなのですが、当時の私にとっては、それが本当にうれしかったです。
