20歳で胃潰瘍・十二指腸潰瘍になった体験談|腹痛から緊急手術まで

20歳で胃潰瘍・十二指腸潰瘍を経験し救急搬送された体験談 役に立つ

私は20歳頃に、胃潰瘍と十二指腸潰瘍を経験しました。

最初は空腹になると胃が痛む程度でした。何か食べると痛みが治まったため、「大丈夫だろう」と考えて病院には行かず、その状態を長い間放置してしまいました。

ところがある日、突然それまでとは比べものにならないほどの激痛に襲われ、救急車で病院へ運ばれ、そのまま緊急手術を受けることになりました。

この記事では、私自身が経験した

「最初にどんな症状があったのか」
「なぜ病院へ行かなかったのか」
「救急搬送されるまでどうなっていったのか」
「その経験から今どう考えているのか」

を、当時を振り返りながら書いています。

なお、私は医師ではありません。この記事は胃潰瘍・十二指腸潰瘍の診断や治療方法を説明するものではなく、あくまで私個人の体験談です。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍の主な原因としては、ピロリ菌感染やNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)などが知られています。私自身は当時の特殊な生活やストレスが関係していたのではないかと考えていましたが、医学的な原因を自分で断定することはできません。

腹痛など気になる症状がある場合は、この記事だけで判断せず、医療機関に相談してください。

私のように「食べれば治るから大丈夫」と長期間我慢してしまう人が少しでも減ればと思い、この体験を残しています。

20歳で胃潰瘍・十二指腸潰瘍に

私が胃潰瘍と十二指腸潰瘍を経験したのは、20歳頃です。

浪人生活を経て大学に合格し、それから半年ほど経った頃、激しい腹痛で救急車に運ばれ、緊急手術を受けることになりました。

手術後に分かったのは、胃だけではなく十二指腸にも潰瘍ができていたということです。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍について調べると、現在では主な原因としてヘリコバクター・ピロリ菌の感染や、NSAIDsと呼ばれる解熱鎮痛薬などの使用が知られています。

当時の私はそうした知識を持っておらず、「浪人中の生活やストレスが原因だったのではないか」と考えていました。

実際、浪人中の私は、それまでとはまったく違う生活を送っていました。

ただし、今振り返っても、私の潰瘍の医学的な原因がストレスだったと自分で断定することはできません。

この記事で伝えたいのは「ストレスが胃潰瘍の原因だった」ということよりも、長期間続いていた腹痛を「食べれば治るから」と放置してしまったことです。

では、なぜ私はそこまで普段と違う生活をしていたのか。

浪人時代にしていた少し極端な勉強生活

浪人して勉強するにあたり、それまで真面目に勉強してこなかった自分が、どうすれば勉強に集中できるのかを考えました。

そして「どうすれば勉強できるか」ではなく、「なぜ今まで勉強できなかったのか」を考えてみました。

真っ先に思いついたのが、

「友人と遊んでしまうから」

という理由です。

だったら、友人と遊べない環境を作ってしまえばいい。

そこで私が考えたのが、

「友人と遊べない状況 = 山籠もり」

でした。

本当に山へ入ったわけではありません(笑)。

国内ではありますが、自宅から遠く離れた土地にアパートを借り、一人暮らしをしながら受験勉強だけをする生活を始めました。

近くには個人でやっている塾があったので、そこへ毎日通いました。授業を受けるというより、自分で勉強して、分からないところがあれば質問するというスタイルの塾でした。

ただ、せっかく友人と遊べない環境を作るために遠くまで来たので、私は徹底して友人を作らないことにしました。

毎日塾へ行くのは2~3時間ほど。それ以外はアパートへ戻って、ひたすら一人で勉強です。

テレビもありません。

今のようなスマートフォンもありません。

誰かに連絡したければ、公衆電話を探すか手紙を書くような時代でした。

今振り返ると、かなり極端な生活だったと思います。

空腹になると胃が痛むようになった

この生活を何か月か続けているうちに、空腹になると胃が痛いと感じるようになりました。

ただ、不思議なことに何か食べると痛みが治まりました。

そこで私は、

「胃が痛くなったらパンを1枚食べればいい」

と考えてしまいました。

今考えると、ここで病院へ行くべきでした。

ところが、食べれば痛みが治まるので、「大したことはないだろう」と考え、その生活を半年以上続けてしまいました。

痛みも少しずつ強くなっていたように思います。

それでも病院には行きませんでした。

なぜ私はこれほど長い間、病院へ行かなかったのか。
「食べると痛みがなくなる」ことで病院へ行く必要がないと思ってしまった当時のことを、別の記事で詳しく書きました。

→ 十二指腸潰瘍を放置した体験談|空腹時の腹痛を約1年我慢した結果

さらに、友人と会わない・友人を作らないという生活を徹底していたため、この症状について誰かに相談することもありませんでした。

今振り返ると、病気そのものだけではなく、周囲とのつながりを自分から断っていたことも、異変を放置してしまった理由の一つだったのかもしれません。

大学に合格しても、胃の痛みは続いていた

少し無理のある生活ではありましたが、無事に大学へ合格しました。

実家へ戻ってからは、浪人時代の反動もあって、友人と会ったり遊んだりする生活に戻りました。彼女もできて、「1年間頑張ってよかったな」と思っていました。

ただ、一つだけ変わらなかったことがあります。

空腹時の胃の痛みです。

大学に合格したあとも、

胃が痛くなる → 何か食べる → 痛みが治まる

ということを繰り返していました。

あまりにも長く続いていたため、いつの間にかそれが自分にとって「いつものこと」になっていました。

今振り返ると、ここでも病院へ行く機会は何度もあったと思います。

しかし、「食べれば治る」という経験を繰り返していたため、病院へ行こうとは考えませんでした。

突然の激痛。そして救急車で病院へ

大学に合格して半年ほど経った頃です。

友人の家でコンビニ弁当を食べている途中、突然ものすごい腹痛に襲われました。

それまで経験していた空腹時の痛みとは、まったく違いました。

とにかく痛い。動けない。

「これはヤバい」

と直感的に感じ、そばにいた友人に救急車を呼んでもらいました。

救急車で病院へ運ばれてからも痛みは続きました。

あまりの痛さに、

「早くどうにかしてくれ!」
「早く手術してくれ!」

とお願いしていたことを覚えています。

痛すぎると、私は少し偉そうにお願いするタイプのようです(笑)。

緊急手術を受けることに

病院へ運ばれてから何時間後だったのかは、今では覚えていません。

その後、全身麻酔で緊急手術を受けました。

麻酔から目が覚めたとき、起きようとしてもお腹に力が入りませんでした。

手術をしているので傷口は当然痛みました。

それでも、直前まで感じていた腹痛に比べれば、自分にとってはずっと楽に感じました。

そして、

「ああ、無事に終わったんだ。助かったんだ」

と思ったことを今でも覚えています。

当時、医師から胃と十二指腸に潰瘍があったことや、状態がかなり悪化していたという説明を受けた記憶があります。

ただし、20年以上前のことなので、当時の詳しい診断名や手術内容については、現在の記憶だけで正確に説明することはできません。

そのためこの記事では、「腹膜炎を起こしかけていた」「胃を半分切除した」といった当時聞いた記憶について、医学的な事実として断定することは避けます。

一つ確かなのは、長期間続いていた腹痛を放置し、最終的に救急搬送されて緊急手術を受けることになったという私自身の経験です。

緊急手術のあと、そのまま入院生活が始まりました。

手術後は起き上がることさえ大変で、しばらくは点滴をしながらベッドで過ごしました。そこから歩けるようになり、おかゆから食事を再開し、退院するまでのことを別の記事に詳しく書いています。

→ 胃潰瘍で入院した体験談|手術後の1週間と退院までの生活

胃潰瘍・十二指腸潰瘍を経験して思うこと

この経験から20年以上経ちました。

当時の私は、「自分は無理をしている」「ストレスがたまっている」という自覚がほとんどありませんでした。

むしろ、自分で決めた生活をして、大学に合格するために勉強しているだけだと思っていました。

今振り返ると、普段とはまったく違う生活を長期間続けていたわけですから、心や体には何らかの負担がかかっていたのかもしれません。

ただし、先ほども書いたとおり、私の胃潰瘍・十二指腸潰瘍の医学的な原因がストレスだったと断定することはできません。

私がこの経験から一番伝えたいのは、原因についてではありません。

「体から異変のサインが出ているのに、自分で勝手に大丈夫だと判断してしまったこと」

です。

私の場合は、

空腹になると痛い
↓
何か食べる
↓
痛みが治まる
↓
だから大丈夫

と考えてしまいました。

それを何度も繰り返すうちに、胃が痛いこと自体が日常になってしまいました。

痛みに慣れてしまったことの方が、今考えると怖かったと思います。

現在はどうしているか

手術から20年以上経った現在は、日常生活を普通に送っています。

健康診断では定期的に胃の検査も受けています。

また、この経験があるので、以前よりも「体がおかしいと感じたら放置しない」ということを意識するようになりました。

運動したり、家族と過ごしたり、友人と話したりと、自分なりに気分転換する時間も大切にしています。

「胃を半分切除した」と聞いた記憶について

一つ、今でも自分の中でよく分かっていないことがあります。

当時、手術で「胃を半分切除した」という説明を受けた記憶があります。

ところが、その後に胃カメラを受けた際、「胃に手術したような傷が見当たらない」と言われたことがあります。

「では、当時どんな手術を受けたのだろう?」

と今でも疑問に思っています。

20年以上前のことで、自分の記憶も完全ではありません。

胃が元通りに「復活した」と自分で判断することもできないので、ここについては分からないこととして残しておきます。

もし今後、当時の診療記録などから詳しいことが分かったら、この記事にも追記したいと思います。

痛みを「いつものこと」にしないでほしい

私は医師ではありませんので、この記事を読んでいる方の症状について「大丈夫」「危険」と判断することはできません。

ただ、自分自身の経験として言えることがあります。

私は長期間続いていた腹痛を「食べれば治るから大丈夫」と自己判断して、病院へ行きませんでした。

そして最後は、突然の激痛で救急車に運ばれ、緊急手術を受けることになりました。

だからこそ、この記事を読んでいる方に同じような症状や気になる体調の変化があるなら、「自分もこの人と同じだから大丈夫」とは考えないでください。

症状の原因は人によって違います。

気になる症状が続いているなら、自分だけで判断せず医療機関へ相談してください。

私が20歳のときにできなかったことは、それでした。

私はこのほかにも、脳動静脈奇形による手術を経験しています。こちらについても、自分の体験を別の記事にまとめています。

この体験談が、誰かが自分の体の異変を放置せず、病院へ相談するきっかけの一つになれば幸いです。

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