サッカーのオフサイド。
ルールは知っているつもりでも、実際の試合では「今のはオフサイド?」「えっ、これは違うの?」と迷うことがあります。
私は少年サッカーの審判をする機会があり、サッカー4級審判員の資格も取得しました。
そんな私も、改めてルールを確認して驚いたことがあります。
それは、ゴールキックから直接ボールを受けた場合、オフサイドにならないということです。
では、ゴールキーパーが手に持ったボールを遠くまで蹴った場合はどうでしょうか?
実は、こちらはオフサイドになることがあります。
今回は、こうした意外と間違えやすいオフサイドの場面を10個紹介します。
少年サッカーの保護者の方、これから審判をする方、ルールを復習したい方にも分かりやすいよう、クイズ形式で解説します。
※この記事はIFAB競技規則第11条を基本としています。実際の判定は選手の位置やプレーへの関与などによって異なります。
第1問:ゴールキックで相手ゴール前の味方に直接パスしたら?
状況
ゴールキーパーがゴールキックを蹴ります。
相手ゴール前には、相手DFよりもゴールに近い位置で味方FWが待っています。
GKの強烈なロングキックがそのFWに直接届き、シュートを決めました。
これはオフサイドでしょうか?
正解:オフサイドになりません!
ゴールキックから直接ボールを受けた場合は、オフサイドの反則になりません。
つまり、相手ゴール前で待っていた選手が直接受けても問題ありません。
キック力のあるGKなら、これを攻撃に利用することも可能です。
私もこのルールを改めて確認して、少し驚きました。
ただし、途中で味方選手がボールに触れた場合は、そのプレーを基準にオフサイドを判断する必要があります。
第2問:GKが手に持ったボールを遠くへ蹴ったら?
状況
GKが相手のシュートをキャッチしました。
その後、手に持ったボールをパントキックで大きく前方へ蹴ります。
相手DFより前にいた味方FWが、そのボールを受けました。
正解:オフサイドになる可能性があります!
ゴールキックとは違い、GKが手から蹴るパントキックには通常のオフサイドのルールが適用されます。
蹴った瞬間に味方FWがオフサイドポジションにいて、そのボールをプレーすれば、原則としてオフサイドの反則です。
ゴールキックはOK、パントキックは通常のオフサイド判定。
この違いは覚えておきたいですね。
第3問:スローインから直接ボールを受けたら?
状況
味方がスローインを行います。
相手DFよりゴールに近い位置にいたFWが、投げられたボールを直接受けました。
正解:オフサイドになりません!
スローインから直接ボールを受けた場合、オフサイドの反則にはなりません。
ただし、スローインを受けた味方がさらに別の選手へパスした場合は、そのパスの瞬間から通常のオフサイド判定が行われます。
第4問:コーナーキックから直接ボールを受けたら?
状況
コーナーキックからボールがゴール前に入り、味方選手が直接シュートしました。
正解:オフサイドになりません!
コーナーキックから直接ボールを受けた場合も、オフサイドの反則にはなりません。
ただし、その後に味方がボールをプレーした場合は、通常のオフサイド判定に戻ります。
ここまでの3つ、つまりゴールキック・スローイン・コーナーキックは、直接受けてもオフサイドにならない例外です。
第5問:シュートがゴールポストに当たって跳ね返ったら?
状況
味方がシュートしました。
その瞬間、別の味方FWはオフサイドポジションにいました。
シュートはゴールポストに当たって跳ね返り、そのFWが押し込みました。
正解:オフサイドです!
ゴールポストに当たったからといって、オフサイドの判定がリセットされるわけではありません。
味方がシュートした瞬間にオフサイドポジションにいた選手が、跳ね返ったボールをプレーすると、オフサイドの反則になります。
第6問:GKがシュートを弾いたボールを押し込んだら?
状況
味方がシュートしました。
GKがボールを弾き、そのこぼれ球を味方FWが押し込みました。
そのFWは、シュートの瞬間にはオフサイドポジションにいました。
正解:オフサイドです!
GKがシュートをセーブしても、オフサイドの判定はリセットされません。
シュートの瞬間にオフサイドポジションにいた選手が、セーブされたボールをプレーした場合はオフサイドになります。
第7問:相手DFがボールに触ったら?
状況
味方が前方へパスしました。
オフサイドポジションに味方FWがいます。
途中で相手DFがボールを蹴ろうとしましたが、うまく蹴れず、ボールがそのFWに渡りました。
正解:相手DFのプレーによって判定が変わります!
ここは少し難しいところです。
相手DFがボールを意図的にプレーした場合、原則として、そのボールを受けてもオフサイドの反則にはなりません。
一方、単にボールが当たって方向が変わっただけの場合は、オフサイドの判定はリセットされません。
また、相手DFのプレーがセーブに該当する場合も別です。
相手が触ったから必ずオフサイドではなくなる、というわけではありません。
第8問:オフサイド位置にいた選手がボールに触らなかったら?
状況
味方が前方へパスしました。
オフサイドポジションにいたFWがボールを追いかけましたが、途中で追うのをやめました。
相手選手のプレーを妨げることもありませんでした。
正解:この状況ならオフサイドになりません!
オフサイドポジションにいるだけでは反則になりません。
ボールに触れたり、相手選手を妨害したりするなど、プレーに関与した場合に反則となります。
ただし、ボールに触れなくても相手のプレーを妨害すればオフサイドになることがあります。
第9問:GKの前に立って視界を遮ったら?
状況
味方がシュートしました。
オフサイドポジションにいたFWがGKの前に立っていて、シュートの瞬間にGKがボールを見えにくくなっていました。
FW自身はボールに触れていません。
正解:オフサイドになることがあります!
オフサイドポジションにいた選手が、相手GKの視線を明らかに遮り、ボールをプレーする能力に影響を与えた場合は、オフサイドの反則になります。
ボールに触らなくても反則になる代表的な例です。
第10問:パスした瞬間はオンサイド、その後にDFの裏へ走ったら?
状況
味方が前方へパスしました。
パスを出した瞬間、FWはオフサイドポジションにいませんでした。
その後、FWが相手DFの裏へ走り込み、ボールを受けました。
正解:オフサイドになりません!
オフサイドポジションかどうかを判断する基本のタイミングは、味方がボールをプレーした瞬間です。
ボールを受け取った瞬間の位置ではありません。
そのため、パスが出た瞬間にオンサイドだった選手が、その後にDFの裏へ走ってボールを受けても問題ありません。
少年サッカーでも非常によくある場面ですね。
まとめ:オフサイドは「位置」と「プレーへの関与」が大切
今回紹介した10の場面を振り返ってみます。
| 場面 | 判定 |
|---|---|
| ゴールキックから直接受ける | オフサイドにならない |
| GKのパントキックから受ける | 通常のオフサイド判定 |
| スローインから直接受ける | オフサイドにならない |
| コーナーキックから直接受ける | オフサイドにならない |
| ゴールポストからの跳ね返り | オフサイドになる場合がある |
| GKのセーブからのこぼれ球 | オフサイドになる場合がある |
| 相手DFが触ったボール | プレーの内容による |
| ボールに触れず、相手も妨害しない | オフサイドにならない |
| GKの視界を遮る | オフサイドになる場合がある |
| パスの瞬間はオンサイド | その後に前へ走っても問題ない |
私自身、審判の資格を取得してからも、改めてルールを確認するたびに発見があります。
特に今回のゴールキックとパントキックの違いは、覚えておきたいポイントでした。
少年サッカーの試合を見ていると、「今のはオフサイドじゃないの?」と思うこともあるかもしれません。
そんなときは、ボールが出された瞬間の位置と、選手がどのようにプレーに関与したかを意識してみてください。
オフサイドの基本から知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
関連記事: オフサイドとは?基本ルールをわかりやすく解説

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